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私は、歯に関する予防情報が患者さんにとって圧倒的に少ないと最近特に実感しております。このため、私はメインテナンスの患者さんには今後生じえるリスクや現状の評価をすることを大切に考え、患者さん個人の実情にあったメインテナンスを考え実行することを心がけております。 |
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人体には、爪や髪の毛のように切っても再びもとの状態に戻る再生能力がある組織、器官があります。歯という組織は、エナメル質という人体の中で最強の硬度を持つ組織で構成されていますが、このエナメル質には再生能力がありません。このためどんな小さな穴であっても原則的にそこが自然に治癒することはない、と考えてください。 |
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長い年月の経過とともに、体は経年的に変化します。歯も同じことが言えます。自然に削れてくる歯もありますよね。こうして、生体の現状に応じて歯も少しずつ姿を変えていくのです。また、歯を支えている顎の骨も、歯ぐきも、少しずつ加齢変化があります。20代の方には20代の歯の若さ、美しさがありますが、70代の方の歯にはこれまでの人生をともに歩んできた風格、貫禄があります。しかし、入れ歯は形が変らない人工物。銀歯は金属です。この人工修復物は体の変化と材質の変化に基本的に同調性はありません。どこかで矛盾が生じてくるはずと考えてみてください。 |
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歯は人生の最後まで使う大切な期間。検診は生涯歯科医療費を抑制するひつのきっかけ、だと思います。
最近、特に思うのが一生、歯医者に通わなくて済む という方はまずいないということです。歯は人生の最後まで使うものですが、再生能力はないのですから、必然的に歯医者に通う、歯科医療費の捻出が必要となります。
そこで、我慢に我慢を重ねた結果、半年以上通院するような大きな歯科治療が生じることとなります。しかし、歯の現状を第三者的に判断、評価する機会がないとすべてがやり直しになるケースもあります。これが、二回,三回と続くようだと生涯歯科医療費は相当な費用になると思いませんか?
検診はこうした、リスクを未然に防ぐ、あるいは傷が小さなうちに短期間で治療してしまうひつとのきっかけとして考えてみてください。
結果、歯科医療費は大幅に抑制できると私は考えています。 |
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